飯舘村のスローライフ"までいライフ"のご提案

"までいライフ"とは

私たちは経済優先・効率優先の社会が必ずしも人々の幸せを約束するものではないことに気づきました。

このような速い社会(ファースト・ライフ)への反省と して、「スローライフ(遅い社会)」という言葉が新しい暮らし方を示唆する言葉として様々なところで唱えられています。

「スローライフ」は、成長社会の効率性という考 えに切り捨てられ、私たちが失いかけている「人間本来の生き方」や「地域の文化」や「ゆとり」を大切にしていこうという暮らし方です。

「スローライフ」という言葉が生まれる10年近く前から「クオリティー・ライフ」を第4次総合振興計画で唱え、生活の視点から村づくりに取り組んできた 飯舘村は、このスローライフの理念を先取りしてきたと言えます。

そして、これをさらに発展させるためスローライフの理念を第5次総合振興計画の柱に据え、 計画を進めてきました。しかし、どうも私たちにはスローという言葉になじみがなく、わかりにくい言葉に思えて仕方がありませんでした。

そうしたときある村人が、スローライフって『までい』に暮らしていぐごどなんだべと話すのを聞いたのです。

「までい」というこの言葉は、私たち飯舘人が古くからなじんできた言葉です。

私たちは、親や年寄りから「食い物はまでいに(大切に)食えよ」「子供はま でいに(丁寧に)育てろよ」「仕事はまでいに(しっかりした・丁寧に)しろよ」と教えられてきました。

「手間隙を惜しまず」「丁寧に」「心をこめて」「時間をかけて」「じっくりと」そんな心が“までい”にはこめられているのです。

スローライフを私たちの言葉で表すとき、そこにこめられた意味や心情までもわかりやすく表せるのが「までい」ではないでしょうか。

私たちは「手間隙を惜しまず」「丁寧に」「心をこめて」「時間をかけて」「じっくりと」「つつましく」暮らす、飯舘流スローライフを“までいライフ(MADAY LIFE)”と呼ぶことにします。

これはファーストライフの対義語ではなく、また、これまでの多くの行政施策に見られたイベント中心の一過性のものでもありません。

私たちのふるさと飯舘 村が本来持っている歴史や風土を再認識し、人間本来の楽しい「暮らしぶり」や「生きざま」をつくりあげようという、飯舘流スローライフ「までいライフ」の提案てす。

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